ROOGAで屋根リフォーム 〜 強くて軽い屋根
「 ROOGAで屋根リフォーム 」という人が増えています。
ROOGAは、従来の屋根材の常識を覆した新時代の屋根材です。その特徴をあげると…
- 伝統的な瓦と同じように美しく長持ち。
- それでいて軽くて頑丈。
- きれいが長持ち。
- 地震や台風にも強い。
それがKMEWのハイブリッド高機能屋根材ROOGAです。新築住宅での採用事例も増えていますが、リフォームで葺き替える時にも最適な屋根材です。
もちろん不燃材料なので、近隣で火災が発生したときの飛び火にも強く、言ってみれば優しさと強さを兼ねそなえた屋根材なのです。
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もちろん、ROOGAの性能をフルに引き出すには、正しい施工が欠かせません。当店・京都ルーフサービスは、メーカーであるKMEW公認の公式ROOGAショップなので、安心してお任せください。
ROOGAで屋根リフォーム するとこんなにいいことが
ROOGAで葺き替えたときの特徴・メリット
屋根の葺き替えを考えるという事は、建物自体もそこそこの築年数を過ぎている事でしょう。そんな建物のリフォーム時にROOGAを使うと、こんなに良いことがあります。
- ROOGAは軽量なので、昔ながらの瓦土葺きの屋根より軽量になり建物への負担が減る。
- ROOGAは軽量なので、昔ながらの瓦土葺きの屋根より建物の重心が低くなり、耐震性が増す。
- ROOGAは強靱なので、暴風雨時などの飛来物や落下物が当たっても、割れや欠けが生じにくい。
- ROOGAは強靱なので、台風などの暴風が吹き荒れても屋根から吹き飛ばない。
- ROOGAは高性能なので、ゲリラ豪雨などの暴風雨でも雨漏りしない。
- ROOGAは粘りがあるので、地震で揺さぶられても割れにくい。
- ROOGAは厚みがあるので、見た目も美しく安定感と信頼感、高級感がある。
- ROOGAは下地との間に空間があるので、日射による熱を直接屋内に伝導させず、室内が暑くなりにくい。
- ROOGAは打撃音が発生しにくいので、雨音が静か。
- ROOGAの表面は30年持つ長寿命塗装なので、きれいが長持ち。
ROOGAは地震に有利な屋根材です
京都の住宅のうち、阪神淡路大震災以前の建物は瓦屋根でも「土葺き」と言って、練り土を接着剤として瓦を屋根下地に貼り付ける施工法が一般的でした。この場合、おおよそ1㎡あたりおおよそ100㎏の重さがあります。これを撤去してROOGAに葺き替えると、1㎡あたりおおよそ23㎏程度なので屋根全体の重さは4分の1以下に。そうすると建物の重心が低くなるので地震に揺さぶられたときの震幅が小さくなり、結果として耐震性の向上が見込めます。
ROOGAは、焼き物の瓦に比べるとそれ自体半分の重さ。さらに土葺きではなく一枚ずつ複数の釘で固定する方法なので、土葺き瓦と比較すると土のない分も軽量化になります。
例えば屋根の面積が60㎡あったとして、屋根全体の土と瓦を下ろしたら、3トンダンプで2台分の重さになります。すごい重さが屋根の上にあるわけですね。これがROOGAに葺き替えると500㎏ほどに軽量化できるわけです。
ROOGAは台風に強い屋根材です
一枚一枚を貼り重ねて屋根全体を覆う瓦という屋根材には、必ず瓦と瓦の重なり目に隙間が発生します。この隙間に向かって暴風雨が吹き込んだ場合、二つの問題が発生し得ます。
一つは風の問題。あまりの強風が吹き付けると、瓦がガタガタ震え出す「フラッタリング」という現象が発生します。このフラッタリングが大きくなると、瓦同士がぶつかり合って割れてしまうことがあります。また、風圧そのもので吹き飛ばされることもあるのです。
ROOGAは専用釘で対角上に固定することで高い耐風性能を発揮。風で飛散したりバタついて割れたりが起こらないように工夫されています。
もう一つは、雨漏りの問題。強烈な風で隙間に押し込まれた雨水が、そのまま瓦の後ろにまで押し込まれていくと、雨漏りが発生してしまいます。ROOGAは、瓦の後ろ側に大きな水返しがあって、たとえ隙間に吹き込んできてもブロックして、後ろ側に漏れ出さないようにするなどの工夫がしてあり、高い防水性能を発揮します。
ROOGAは衝撃に強い屋根材です
焼き物の瓦は粘土を焼き固めたもので、瀬戸物のお茶碗を落とすと割れるように衝撃で割れやすいという性質があります。またセメントを圧縮成形した化粧スレートは、その薄さもあって荷重がかかると割れたりヒビやカケができやすい性質があります。
ROOGAの素材は、KMEW独自開発のハイブリッドPIF 。三つの素材を混合した素材です。
一つは「無機材料」。まあセメントですね。燃えにくさ、堅牢さが特徴です。
一つは「繊維材料」。粘り強さが特徴です。
もう一つが「高分子材料」。プラスチックのようなものです。造形性の高さが特徴です。
これらのそれぞれがもつ長所を持ち寄って一つにまとめたのがROOGAの素材。破損しにくい厚みなのに粘り強くしかも軽いと言う、今までの屋根材ではなかなかできなかったことを成し遂げた、常識破りの高機能屋根材なのです。
ROOGAは美しい、そして強い屋根材です
住宅のレジリエンス度を高める…、というと聞き慣れない言葉で何のことやらと思うかもしれません。要は、災害が起きたときに潰れないで、災害後も機能して、命を守っていけるような強さを持った住宅にしていくことで、安心安全な暮らしを守っていこうという事です。
ROOGAで屋根リフォームを行うと、このレジリエンス度を高めることができます。ROOGA自体も強いですが、葺き替えを行うときに下地全面に構造用合板を増張りすることから、屋根構面の強化も行われるので、地震の揺れに対して建物のゆがみを抑える効果もあるのです。
ところで、頑丈なのがいいのだといっても、住む人がくつろいで安らぐための住宅なのですから、要塞のように無骨な頑丈さでは本末転倒。その点ROOGAは、なんと言っても美しい…。優しい美しさの中に強さを秘めている屋根材なのです。
「いぶし瓦の古民家にROOGAで増築」の写真のお宅は、大正時代に建築された和建築の住宅です。元々はいぶし瓦の屋根なのですね。そこに増築された部分がROOGAの屋根になっています。写真手前が門の瓦屋根で、その向こう、松の枝の向こうに見えているのがROOGAでの増築部分です。こうしてみると、京町家のいぶし瓦が持つ伝統的な美しさに対して、ROOGAが違和感なく溶け込んでいるのが分かります。
ROOGAで屋根リフォーム 〜 二つ工法
ROOGAで屋根リフォーム には、大きく二つの工法があります。一つは今ある屋根材を撤去して屋根下地の補強も行う「葺き替え工法」。もう一つは、今の屋根材はそのままにその上を覆うように重ね葺きする「カバー工法」です。
またROOGAのカバー工法には、現状がカラーベストなどの化粧スレートの木造住宅で、なおかつ現状の屋根下地強度がしっかりしている場合のみ適用可能な「Re住(リジュー)工法」と、現状がアスファルトシングルの木造住宅で、下地に通気野地を新設した上でROOGAを施工する「野地面通気カバー工法」があります。
ROOGA葺き替え工法
葺き替え工法は、現状の屋根材を撤去して下地から新たにROOGA用に作っていく屋根リフォームの方法です。基本的に現状の屋根材がなんであれROOGAに葺き替えることが可能です。
現状の屋根材を撤去したうえで軽い屋根材のROOGAを葺くことから、屋根が軽量化します。また、下地に構造用合板を増張りすることから屋根構面の強化も行われ、全体として建物の耐震性を強化する工法であると言えます。耐震性を最優先にしたい場合には、葺き替え工法を選んでください。
見えなくなる下地の構造用合板にも手は抜きません
構造用合板とは、「合板のうち、構造耐力上主要な部分に用いる目的で作られたもの」の事を言います。一般に木造住宅の屋根下地材には、この構造用合板が用いられます。その強度などの仕様は、JAS(日本農林規格)で定められており、認定された製品のみが用いられます。屋根の下地に構造用合板を全面に張ることによって、屋根構面が地震の揺れや台風の風圧に耐える力を高めることができます。(参照:Wikipedia「構造用合板」)
当店でも屋根の下地(「野地」と言います。)には、このJASマークのついた構造用合板を使っています。葺き替え工事では、現状の屋根下地の状態によって、古い野地板の上に増張りする場合と古い野地板自体を撤去して貼り替える場合がありますが、どちらの場合でも新しい野地は構造用合板によってがっちり作ります。
構造用合板を留めつける釘にも手は抜きません
上記の構造用合板を使うこと自体は、現在多くの屋根工事店においても一般的な事になっています。しかし、それを留めつける釘については割といい加減に選ばれているのが現状です。ですが国土交通省の告示第1100号にて、構造耐力をちゃんと確保するための施工仕様が定められており、使える釘も留めつけ間隔も規定があります。
告示では、JISで認定されたN釘またはCN釘を使うことになっています。それに対して、JISの規格外で構造耐力とは関係ない内装などの造作用に使うための釘がNC釘と呼ばれるものです。
当店では、構造耐力部分の屋根構面である野地の構造用合板は、規定通りN釘を150mmピッチ以下で留めつけて施工しています。
N釘・CN釘とNC釘の大きな違いはその太さです。N釘・CN釘の方が太く作られており曲がりにくく抜けにくいという効果があります。それに対してNC釘は、構造用のCN釘と名前は似てますが別物で、細手の釘です。このため構造用の部分に使うと変形しやすく抜けやすいので構造体力が確保できないことになります。ただし、留めつける相手が細い木材などの場合は、太いN釘だと破損してしまいますが細いNC釘だと破損することなくおさまります。このため、瓦桟木を下地に固定するときにはNC釘を使います。
つまり当店では、ちゃんと釘の特性を理解して、構造用合板の固定にはN釘を、瓦桟木の固定にはNC釘をと使い分けています。(※なお、屋根面に構造用合板を並べていくときなどの一時固定には、コーススレッドなどのビスも使います。)