地上で一緒に ドーロンで屋根の点検 確認ができます

代表 森下克徳
代表 森下克徳

ハシゴで屋根の上に…。それって、誰にでもできるものではありません。屋根職人の私は上がれるとしても、お客さん自身はなかなか上れませんよね。だから当店ではドローンを使って、地上にいながらお客さん自身の目で、屋根の現状をまず見ていただいています。屋根の点検・屋根の診断を行うスタート地点に、一緒にお客さんに立っていただきたいのです。そのために、「 ドローンで屋根の点検 」を行っています。

ドローンを操縦して屋根点検

なぜ ドローンで屋根の点検 ? 〜お客さんの安心のために…

きっかけとなった『事件』

当店が ドローンで屋根の点検 を始める以前の話です。2019年の夏のこと、職人の組合である京建労左京支部の事務所から電話が来ました。ご近所にお住まいの方から、何かおかしいから屋根を見て欲しいと相談があったから見てきて欲しいとのことでした。雨漏りか何かかな?なんだろう…。そう思いつつお邪魔してみると、こういう顛末だったのです。

波板の取り替え

新聞に入っていたチラシに、「ベランダの波板をなおします。」という広告があったそうです。料金は、ベランダあたり1万5000円。安いから頼んだら工事に来て取り替えてくれたけど、「ついでに屋根を点検したら、割れてるところがあります。このままではたいへんなことになりますから、葺き替えが必要です。」と見積もりを出してきた。その見積が適正価格なのか見て欲しいという事でした。

ちなみにこの波板の1万5000円という価格はありえない大赤字の価格で、おそらくお客さん自身がホームセンターで材料を買ってきてDIYをしたとしても、買い出しに行く時間や運ぶ車のガソリン代等を考慮すると足が出るかもしれないほどです。ましてやその業者は大阪の業者で、京都まで走ってくるガソリン代・高速代、そして2人組で来たという人件費、その他諸々の諸経費。それらを考えると不自然に激安過ぎる価格です。何か裏がある…。そう考えて間違いありません。

ともかく、見積りが適正かどうかは、屋根を見てみないと始まりません。さっそく、上ってみました。

不自然な破損状況のカラーベスト
不自然な割れ方をしたカラーベスト。

まず、波板はしっかりきっちり仕事していました。それはそうです。お客さんからすぐに見える場所ですし、そこでいい加減なことをしたら次の仕事につながりませんからね。問題は、割れているところです。するとなんと…写真のように、確かに割れています。だけどこれは、経年劣化とか、台風で何か飛んできたとか、そういう類いの割れ方ではなく、明らかに、人為的にわざと割った割れ方です。しかもまだ、割れてから間もない断面…。

「やりやがったな!」

素人のお客さんには区別がつかなくても、プロが見たら、どういう原因で起こった割れ方なのか、割れてからどの程度の時間が経過しているのか、丸わかりです。それが、その業者の手口だったのですね。激安の波板工事で罠を張り、引っかかったお客さんの家で、お客さんに見えない屋根の上で悪さをして、仕事をとっていたのです。

立場を変えてみると

店主・森下克徳

ホームページを見てお電話いただいてお伺いする…、当店ではありがたいことにそういうパターンが多いのです。それをお客さんの立場から見たら、得体の知れない人間を呼んで、自分の見えない屋根に上げて、人柄もわからない人間の撮った写真だけでどうすべきか判断しなくてはならない…。それって、すごく不安ではないかなと思います。そこでその不安を安心に変えるために、ドローンによる屋根点検・屋根診断を導入いたしました。

訪問した私が一度でも屋根に上がる前に、お客さんの目で屋根の現状を見ていただくことができます。もちろんそれは、画像として残しますから何度でも確認できます。必要な場合はその確認後、私が屋根に上がることはありますが、その時点では現状の写真が撮られているわけですから、安心して任せていただくことができます。

ドローンで屋根の点検 こんな事ができます

ドローンで屋根診断
自動操縦によって屋根を撮影中のドローン

ドローンを点検に使うと、こんないいことがあります。

  • お客さんも一緒に、安全に屋根の現状を目で見られます。
  • 誰かが屋根に上がる前に、屋根の現状を写真に残せます。
  • 点検用のハシゴが届かない高い屋根や、足場をかけないと歩けない急勾配屋根でも、点検できます。

ただし、ドローン点検は万能ではありません。

  • 屋根の下地確認など、上空から見えないものは点検できません。
  • 雨漏りの原因調査など、間近で目視しないと突き止められないものには力不足。
  • 雨や強風などの悪天候時には飛ばせません。(ただしそんな時は、人間も屋根に上ることはできません。)
  • 飛行禁止空域では飛ばせません。 
  • プロペラの回転音がするので、早朝など近隣に迷惑がかかる時間帯は飛ばせません。

当店では、まず最初にドローンをあげて写真を押さえておくとしても、その後、現場の状況に応じて、実際に屋根に上がって詳細に診断したり、あるいは屋根裏から下地を点検するということも、同時に行っています。(もちろんドローンの画像だけで事足りる場合は、あえて屋根に上がることはしません。)ドローンは万能ではなく、あくまで点検の一つの道具なので、その他の方法も合わせて総合的に判断しています。

ドローンで屋根の点検 料金

料金無料

工事の見積をする下見の一環としてドローンを飛ばす場合、つまり無料見積もりの範囲内でドローンを使う場合、ドローン点検の費用は取っておりません。

例外的に有料の場合

  • 工事の下見のためではなく、とにかく今の屋根の現状を残しておきたいという場合、ドローン点検費用として、25000円(税別)申し受けます。(報告書付き)
  • 火災保険請求時に提出する被災報告書作成については、別途、報告書作成費をいただいております。ただしその場合、ドローンを飛ばす費用としてではなく、あくまでも報告書作成費用の一環としていただきます。
  • 当店の無料見積対応エリア(京都市・向日市・長岡京市・大津市・草津市)以外のお客さんには、出張料をいただいております。ただし、その場合もドローンを飛ばす費用としてではなく、あくまでも出張料です。
  • 相見積もりの場合で、当店のドローン点検によって撮られた写真や完成した図面、当店の見積書の全部、または一部を他店に提供し、なおかつ実際の工事を他店で行うことになった場合、ドローン点検費用として25000円(税別)を申し受けます。他店に提供すること自体は問題ありません。その方が、そちらのお店も手間が省けて助かると思います。ただその場合には、通常のドローン点検費用をいただきます。

当店は正規の許可の下、ドローンで屋根の点検 のためのドローン運航をしています

飛行許可書
大阪航空局による飛行許可

航空法の定めにより、200グラム以上の重さのあるドローンは、当局の許可がないと市街地では運航できません。当店は正規の手続きに則って、大阪航空局より飛行許可を取得しています。また、フライトの都度、法定の手順に沿って国土交通省の「ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)」(FISS)に登録を行い、ドローンを飛ばしています。

当店の屋根点検に使用するドローン

当店のドローンシステムで屋根診断
写真右がドローンのコントローラー。左のiPadに制御システムが入っています。この二つで、奥に写っているDJI・MAVIC2ZOOMを操縦します。

ドローンのトップメーカー、DJI社の「MAVIC 2 ZOOM」を使用しています。

当店の飛行が可能な空域

ドローンの飛行空域区分
ドローンの飛行区分(引用:国土交通省のホームページ)

画像は、国土交通省Webサイトの「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール」という記事から引用した、「無人航空機の飛行の許可が必要となる空域について」解説したイラストです。当店ではこのうち飛行可能空域のほか、「人口集中地区の上空(C)」での飛行許可を得ています。

このうち人口集中地区については、「国土地理院の電子国土ウェブ」にて調べることができますが、京都市左京区周辺ですと、当店のある八瀬地域やその北の大原地域は含まれませんが、岩倉南部以南はほとんどその地域に含まれます。この地域の飛行許可がないと、事実上使い物になりません。

許可が必要な飛行方法
許可が必要な飛行方法(引用:国土交通省のホームページ)

また、こちらの画像は同じ国土交通省のWebサイトから引用した「許可が必要になる飛行方法」のイラストです。当店ではこのうち、「人または物件と30m未満の距離で無人航空機を飛行させる」承認および「目視による常時監視ができない環境で無人航空機を飛行させる」承認を受けています。

お客さんの依頼でドローンを飛ばす場合、依頼したお客さんや飛行させる当店従業員は30メートル以内になっても問題ありませんし、お客さん管理の物件から30メートル以内に近づいても問題ありません。しかし本来であれば、関係者以外の他者やその管理物件からは、直線距離で30メートル離れて飛行する事が必要です。しかし市街地においては、お客さんの物件と隣近所の物件が30メートル以上離れているという事はまずありません。ですからお客さんの物件に近づいた時点で他者の物件にも接近してしまうのです。ですから、この「30メートル未満の飛行」の承認がない場合、運用はまず不可能です。なお2階建ての家屋をドローンで点検する場合、最大高度は全体の俯瞰写真を撮影する場合で概ね地上高50メートル程度ですが、接近して詳細を撮影する場合には、数メートルまで近づくこともあります。

また、家屋が密集している地域で操縦者と家屋をはさんだ反対側の部分を点検する場合、一時的ではあっても機体が見えないポジションに入ることがあります。そのために「目視外飛行」の承認も必要になります。

ドローンからの空撮写真は 見積・点検だけでなく工事写真にも活用

完工後ドローンで撮影
和のいぶし瓦から、軽量で地震や台風にも強く見た目も美しいハイブリッド瓦ROOGA雅への葺き替え工事後、ドローンで撮影した写真

見積の下見段階だけでなく、受注後の工事写真の撮影にも、ドローンは活躍します。もちろん細部の撮影は屋根の上で職人が撮影した方がよくわかる写真が撮れますが、全体の俯瞰写真などは、ドローン撮影の写真の方がよくわかります。

正規の許可を得た上で
ドローンを飛ばすので安心

受付随時・不在時は転送電話にて応対。

原則3営業日以内に担当よりご連絡させていただきます。

ささいなことでもお気軽にお問い合わせください。