波板(浪板とも書きます)は、軽量で取り扱いが容易なことから、ホームセンターなどでも売られていてDIYでもよく使われる素材です。ベランダの屋根や小屋などの屋根・壁、あるいは目隠し用のフェンスなどに使われます。身近な素材ですが、そうは言ってもきちんとした施工方法を守らないと長持ちしません。当店では、ちゃんとポイントを押さえ、長持ちするよう心がけて施工しています。
波板工事のサービス内容と費用について
ひとくくりに波板と言っても多種多様です
波板工事費用の計算方法をズバリ公開
波板の張り替えや新設の費用はいくらぐらいかかるものか、ズバリ公開します。
ひとくくりに波板と言っても様々な素材や種類があり、また取り付ける場所も屋根なのか壁なのか下地の状態はどうかなどさまざまな要素が絡んでくるので、単純に平米単価で1㎡あたり〇〇〇円ですというわけには行きません。そこでこのズバリ公開では、計算方法を公開します。
工事費を分解すると
工事費用は、図の様な項目に分解できます。それぞれの項目の合計が工事費になります。
◎波板そのものの工事費
既設の波板を張り替える場合、古い波板をまず撤去しないといけません。また、ベランダなど下地のアルミ材に雨樋も仕込まれている場合、落ち葉の詰まりなどの清掃も必要になります。それらの人件費が必要です。
撤去をしたら新しい波板を張ります。材料費として、波板そのものとそれを固定する傘釘やフックボルトなどの固定具が必要で、その作業を行う人件費もかかります。波板そのものも、多種多様で価格もそれぞれです。詳しくは下の「波板の種類」を参照してください。
◎附帯工事費
新設の波板の場合、下地になる構造物が必要です。例えば、街中の家屋密集地で家を取り壊した場合、今まで接していた隣家の壁に波板を貼ることがありますが、この場合、傘釘を止めつけていく下地の桟木や断熱材、透湿防水シートの施工などの附帯工事が発生します。また、古い波板の下地が木材でそれが腐っている場合など、木材の取り替え工事が発生します。古い鉄のアングルが下地の場合、取り外したタイミングでしかできない防錆塗装を行うこともあります。
また、たいてい波板工事には足場が必要になります。その足場にしても、脚立を利用した簡易な足場で施工できる場合もあれば、単管等でしっかりした足場を作る場合もあり、状況に応じた足場費用が発生します。
◎諸経費
まず材料を運び込まないと工事が始まりませんから、まず運搬する費用が発生します。車で運んでくる費用のほか、状況によっては車から現場まで取り込むのにかかる小運搬費が必要です。
撤去した古い波板や新しい波板を加工した切れ端などを廃棄する費用も必要です。街中の現場の場合には、職人さんの車を止めるパーキング代も必要になります。そのほか工事に必要な許可申請費用や安全管理の費用、さらには現場管理費などが諸経費に含まれます。労災や工事保険など間接的にかかる諸々の費用などもあります。諸経費は、運搬費や廃棄処理費など個別にはっきりするもの以外は、工事金額に応じて一式計上することになります。
さまざまな波板の種類
波板にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。以下に当店が取り扱っている波板の種類とその特徴をリストアップします。
素材による分類
金属系の波板
ガルバリウム鋼板や溶融亜鉛メッキカラー塗装鋼板、アルミメッキ鋼板などがあります。
プラスチック系の波板
当店では主にポリカーボネート系の波板を主として扱っています。このほかご要望に応じて塩化ビニル系のもの等も取り扱えますが、耐久性と値段から考えて特段の理由が無い限りポリカ波板をお勧めしています。
スレート系の波板
スレート系の波板に関しては、当店では修繕の場合等に限定して扱っています。新規での施工は当店ではオススメしていません。
形状による分類
いわゆる波板
波巾により、鉄板小波・鉄板大波・スレート小波・スレート大波などがあります。
角波板
表面にエンボス加工があったり木目などがプリントされていて、リブと呼ばれる筋のような形状の波が入った波板です。主として壁材として使われます。