「カバー工法(カバールーフ工法・重ね葺き工法)」とは、既存の屋根をそのままにして新しい屋根材をかぶせる(重ね葺き)屋根リフォーム用の工法です。古い屋根材を撤去する工賃や廃棄物処理費用がかからないことから、その分のコストや工期を圧縮することが可能です。
多くのリフォーム業者はメリットである「工期短縮・低コスト」を大きく言いますが、いいことだけかと言えばそんなことはなくてしっかりと「デメリット」もあります。カバー工法を検討する場合には、自分が何を不安に思っていて何を解消したいのか優先順位を決めて、メリットデメリットをしっかり比較することが大切です。このページはカバー工法を紹介するページですが、しっかりとデメリットの説明もしますので、後悔することないようによく検討してください。
- 1. カバー工法(カバールーフ工法・重ね葺き工法)とは何か
- 1.1. カバー工法のメリット
- 1.1.1. 葺き替え工法の場合の工程(化粧スレートから横暖ルーフへ)
- 1.2. カバールーフ工法のデメリット
- 1.2.1. 古い屋根材を撤去しないことのデメリット
- 1.2.2. 屋根下地に手を入れられないことのデメリット
- 1.3. カバールーフ工法事前調査の必須ポイント
- 1.3.1. 事前調査で診るべきは屋根よりも「屋根裏」
- 1.4. 結局カバールーフ工法でいいの?
- 1.4.1. カバー工法がいいのはこんな人
- 1.4.2. カバー工法を選ぶべきではない人
- 2. カバールーフ工法の種類と適合する屋根材
- 2.1. カバールーフ工法の可否
- 2.1.1. カバールーフ工法が可能な屋根
- 2.1.2. 慎重な検討が必要な屋根
- 2.1.3. カバー工法に向かない屋根
- 2.2. カバールーフ工法の種類
- 2.2.1. スタンダードなカバールーフ工法
- 2.2.2. ROOGA Re住工法
- 2.2.3. 屋根面通気カバールーフ工法
- 3. 京都でカバールーフ工法を依頼するなら【京都ルーフサービス】へ
- 3.1. カバールーフ工法なら〜適正価格できっちり工事の《京都ルーフサービス》をお呼びください
カバー工法(カバールーフ工法・重ね葺き工法)とは何か
カバー工法(カバールーフ工法・重ね葺き工法)とは、既存の屋根材を残したまま新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
この工法は、屋根材が劣化して葺き替えが必要なときに、コストを抑える工法として選択されます。ただし、現状が重い屋根材を使っている場合は、カバー工法の適用が難しいことがあります。また、低コストというメリットだけではなくデメリットもあります。本ページでは、このカバー工法に焦点を当てて説明します。
カバー工法のメリット
カバー工法では、既存の屋根材を撤去しないことから、次の2点がメリットとして上げられます。
- 既存屋根材の撤去や下地の補強という工程がなくなるので、全体の工期を短縮できる。
- 既存屋根材の撤去費用・廃棄費用が必要なくなりなおかつ工期も短縮されることから、工事にかかる費用を低減できる。
カバー工法だとそれぞれどのくらい減らせるのか、以下にシミュレーションしてみます。
葺き替え工法の場合の工程(化粧スレートから横暖ルーフへ)
01
着工・足場設置
02
既存屋根材撤去
03
下地補強
04
ルーフィング
05
新しい屋根材施工
06
片付け・足場撤去
カバー工法ではこのうち「既存屋根材撤去」と「下地補強」がいらなくなります。そうなると、屋根の形にもよりますが、おおよそ2割ほど工期短縮が可能です。葺き替えで10日ほどかかる場合なら、カバー工法なら8日で完成できるくらいが目安です。
それに伴って、短縮される分の職人さんの人件費が削減できます。また、撤去した古い屋根材を廃棄物処理場まで運んで廃棄する費用が要らなくなります。古い化粧スレートだとアスベストが入っているため、この処理費も高額になります。それが無しになるのは大きな違いです。また下地補修は一般的には、腐っている部分を取り替えたのち構造用合板を屋根全面に増し張りします。構造用合板も今は価格が高騰していますので、この削減はかなりコストを下げてくれます。
以上から、もちろん屋根形状により差はありますが、工事金額としてはおおむね3割程度の差になると思われます。葺き替えで140万円の場合でしたら、カバー工法なら100万円を切ることになりますね。
カバールーフ工法のデメリット
既存屋根材の撤去や下地の補強を行わないことで生じるデメリットもあります。
古い屋根材を撤去しないことのデメリット
古い化粧スレートの場合、屋根材の中にアスベストが入っています。空気中に舞い上がって体内に入ると健康被害が発生することがあります。カバー工法では、古い屋根材からアスベストが飛散しないように封じ込めてしまいますので、健康被害が生じることはないとされています。しかし、そこに危険なものがあるとわかっていて生活していかなくてはならないのが気持ち悪いと、撤去を選ばれるお客さんも結構います。
また、更に将来リフォームや取り壊しになった時には、アスベストの解体撤去費用が余分にかかることになります。
屋根下地に手を入れられないことのデメリット
屋根材の下にある下地は、屋根材を撤去しないと修理することができません。古い化粧スレートの場合、撤去してみると所々下地が劣化していることもよくあります。時には全く下地としての耐力がなくなっていることもあり、その状態でカバー工法を行うと暴風などで屋根材が飛散することにもなりかねません。
カバールーフ工法事前調査の必須ポイント
事前調査で診るべきは屋根よりも「屋根裏」
結局カバールーフ工法でいいの?
カバー工法がいいのはこんな人
カバー工法を選ぶべきではない人
カバールーフ工法の種類と適合する屋根材
カバールーフ工法の可否
カバールーフ工法が可能な屋根
慎重な検討が必要な屋根
カバー工法に向かない屋根
カバールーフ工法の種類
スタンダードなカバールーフ工法
ROOGA Re住工法
軽量で品格があり美しい屋根材ROOGAも、カバー工法での施工が可能です。Re住(リジュー)工法といいます。通常の金属系屋根材をかぶせるカバー工法と違って、夏の暑さを和らげる効果が高く、雨音も静かです。Re住工法の詳細は、ROOGAの紹介ページをご覧ください。⇒ROOGAのページを開く
屋根面通気カバールーフ工法
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