電気自動車についての発表ですが、太陽光発電にも深く関わりますのでお知らせします。
2020年11月25日に、政府は電気自動車の購入時の補助金を40万円から80万円へと倍増させる方針を決定したと、時事通信が報道しています。➡「EV購入補助、最大80万円に 再生エネ充電で倍増―政府方針」(時事通信)(リンク切れ)
ただし倍にするには条件があって、自宅で充電するときに電力会社の電気ではなく、太陽光発電などの再生可能エネルギーによる充電を行うことを条件とするようです。
これは、時事通信の記事ではEVの一層の普及のために倍増と書いてありますが、それだけではないでしょう。太陽光発電などの再エネは今まで基本的に電力会社に買い取らせる方向性でしたが、これからは本格的に売電ではなく自家消費を促す方向に転換するという事ではないのかと思います。具体的には今後、EVだけではなく家庭用蓄電池の普及もさらに促進されるのではないでしょうか。
実際問題、EVを頻繁に日中走らせる必要がある場合、太陽光から直結での充電は難しく、家庭用蓄電池に貯めておいて夜にEV充電とするしか方法はありません。逆に、それができないと働く車をEVに転換していくことはできないでしょう。
ここ数年間、日本が再生可能エネルギーについて足踏み状態にある間に、先行していた欧州だけではなく、中国まで脱炭素を国の方針として強力に推進するようになり、再生可能エネルギー分野の技術開発においてもともとトップランナーだった日本が地盤沈下してきているという背景から、国際競争力の維持の観点からも、政策として再生可能エネルギーの促進がさらに進むと思われます。
もう10年したら、きっと今とは違う日常に私たちはいるかもしれませんね。
【2021年12月4日追記】
経済産業省の2021年度補正予算案に「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」が盛り込まれました。詳細については、経済産業省のホームページ(令和3年度補正予算案に「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」が盛り込まれました)をご覧ください。