2020年12月に当店のお知らせでも、「屋根の役物板金などに使う鋼板製品が値上げ」をお知らせいたしましたが、日鉄鋼板(株)さんの建材薄板製品の出荷価格が、この先さらに値上げされると発表されました。なお、値上げの時期は未定との事です。
すでに実施された12月出荷分よりの値上げはトンあたり5000円でしたが、次の値上げはトンあたり15000円の予定とのことです。合わせると20000円の大幅値上げで、近いうちに確実に現場のコストに影響すると思われます。
さて、これが工事価格にどのように影響するかですが、屋根材として瓦やROOGAなど薄板鋼板以外の素材のものを選択されている方は、影響を受ける板金役物と言えば壁際の雨押え板金程度ですので、工事総額からいえばわずかな影響しかないと思います。しかし、原材料として日鉄鋼板さんの薄板鋼板を採用している屋根材は、平米単価がまるまる上昇することになるので、工事価格全体が目に見えて変わると思われます。
先月に引き続き再度のオススメですが、屋根の葺き替え等を金属系屋根材で予定されている方は、なるべく早くに屋根材の確保に動きましょう。工事自体が先であっても、確実であるのなら屋根工事業者の倉庫で保管しておくこともできます。影響はそこそこ大きいはずですから、善は急げです。
ちなみに当店取扱いの屋根材で主なものですと、日鉄鋼板さん自身の製品である「エバールーフ」やニチハさんの「横暖ルーフ」、セキノ興産さんの「立平ロック」、山内金属さんの「一文字はやぶき」などが日鉄鋼板さんのSGL鋼板(スーパーガルバリウム鋼板)を使用したものです。