《雨漏り》は家屋をいためます

➡早めに修理を手配してください

店主:森下克徳

雨漏りは建物からの「助けて!」というシグナルです。雨漏りが発生したという状況を人間に例えれば、何か具合が悪くなって熱を出した、というようなものなのです。そのまま放置すると、家屋をいためてしまいます。すぐに専門業者に修理をご依頼ください

このページでは、発生の仕組みやなぜ早めの修理が必要なのか、応急処置についてなど、雨漏りについてまとめています。

雨漏りを見つけた時には すでに雨水浸入が進んでいるかも

雨漏りを見つけた時には すでに雨水浸入が進んでいるかも
雨漏りでできた天井の染み

雨漏りを発見したら、早めの応急処置・修繕が望まれます。というのも、雨漏りが目に見える範囲に現れてくるときにはすでに、建物の中に雨水の浸入がある程度進んでしまっているという事で、そのまま放置すると家屋をいためてしまいます。

屋根材や壁材に雨漏りの原因となる不具合が発生したとしても、その下には二次防水層としてルーフィングなどの防水シートがあるので、ただちに室内へ雨水が浸入して雨漏りになるということはありません。つまり、雨漏りが発生したとしたら、その二次防水層が突破されたという事で、外側の屋根材や壁材の不具合が発生してから、そこそこ時間が経ってしまっているという事を意味します。それはつまり、雨漏りとして目に見えている範囲を超えて劣化が進んでいる可能性があるという事です。

不具合発生から雨漏り発生までの流れ

不具合発生から雨漏り発生までの流れを書き出すと次のようになります。

  • 外側の屋根材や壁材に不具合発生➡雨水浸入の開始
  • ルーフィング・防水シートなどの二次防水層が雨水を排出➡長期間続くと劣化
  • 二次防水層が劣化して雨水を防げなくなる➡さらに内部に雨水浸入
  • 柱や壁の内部、断熱材などに水が回る➡カビの発生・木材が腐朽劣化
  • さらに室内側に侵入した雨水が到達する➡雨漏り発生

ですで、⑤で雨漏りが発生する前に、すでに建物の損傷は始まっているのです。

もともと屋根は普段の生活の中ではあまり気にしない場所なので、雨漏りに気づいた後の応急処置で、はじめてたいへんな状態になっていることが発覚するということもよくあります。

建物自体に問題があって雨漏りが発生することも

上記の雨漏りは、正統派の雨漏りといったらおかしいですが、屋根や壁に問題が発生してそれが雨漏りになるという場合です。例えば、台風などで飛来物が衝突して破損したり、屋根材や壁材自体が寿命で劣化して損傷した場合などが相当します。

それに対して、建物自体に問題があって発生する雨漏りもあります。もともと建築時に内在していた問題点が顕在化して雨漏りが発生する場合です。次の二つの場合が考えられます。

工事に問題があった場合

建物は後から目に見えない部分に二次防水層が隠されていて、一番外側の外装材との合わせ技で高い防水性能を発揮します。ところがこの後で見えない二次防水層に不具合が残されたまま仕上げられてしまうと、それが後から雨漏りを引き起こします。

建築において、神は細部に宿ると言いますが、まさにこの後で見えない部分こそに家の守り神が宿っているのです。そこに不具合を抱えてしまうと、どうしても雨漏りにつながってしまいますよね。

こういった事態は、いわゆる手抜き工事が想像されますし、悲しいかな実際に手抜き工事をする業者も存在してしまうのが現実です。しかし、決して本人は手を抜いているつもりはなくても、様々な要因で見過ごされてしまうこともあり得ます。例えば次のような事が考えられます。

  • 職人さんの知識不足…正しい納め方を理解せずに、我流でそれが正しいと思い込んでいる。
  • 工事手順の誤り…例えば本来なら瓦の職人が瓦を収めてから板金の職人が水切り板金を入れるべきところを、日程上の都合で入れ違いになってしまい、無理矢理におさめたなど。
  • 予算上の都合で必要な部材を省略した。
  • そもそも設計上、雨水の流れが滞るような構造になっている。
  • 材料自体に不具合があるのを見過ごしている。
  • その他、予測不可能な事態が発生した。

このような理由で、本来なら雨水浸入を食い止めるべき外装と二次防水層が、役目を果たせない状態で建物が仕上がってしまうことがあり得ます。そうすると、やがて雨漏りに到達してしまうのです。

ちなみに当店の対策は…

ちなみに当店では、このようなうっかりミス的不具合を発生させないために、次のような対策を講じています。

  • 慣れた仕事、知っている仕事であっても、お互い声かけ合って、確認を行う。
  • 確認するときには、なぜそうしなければならないか、理由を必ず説明する。
  • メーカーのマニュアルは、読み飽きたとしてももう一度目を通す。
  • メーカーの施工研修や組合の研修などに積極的に職人を派遣して、絶えず新しい知識を吸収する。
  • 休憩時間をしっかりとる。➡うっかりミスを防ぐとともに、休憩時の話し合いで経験や技術を共有する。
  • 設計上の問題、施工手順の問題が発覚したときは、職域の枠を越えて他の業者とも調整して問題解決に努める。
  • 手抜きや必要部材の省略につながる安売りはしない。➡安さだけを追求するお客様の仕事はお断りしています。
地球温暖化の影響

建てた当時は標準的な建築であって、長年それで大丈夫だったにかかわらず雨漏りが始まったというときには、単なる老朽化が原因と言うだけではなく、そもそも想定外だったということもあり得ます。

実際に、昨今の地球温暖化の影響で、以前は想像もできなかったようなゲリラ豪雨巨大台風爆弾低気圧などが発生しています。そのため、建築当初の想定を越えたところで、雨水の浸入が発生してしまうのです。

もともと、その想定自体が当時の実際の状況の何割か増しにしたところに基準を置いたものなので、それすらを上回るということほどに、地球温暖化の勢いがものすごいことになっているという事ですね。この場合は、雨漏りを防ごうとしたらどうしても建物を補強するしかなくなるわけです。

雨漏りとまぎらわしい別の何かもあります

ところで、天井や壁のシミすべてが「雨漏り」という訳ではありません。雨漏りという連絡で調査に行ってみると、実は結露が原因である事が割とあります。雨漏りの場合は外部から侵入してくる水、結露の場合は元々建物内にある水蒸気が原因です。

原因が違うのですから、雨漏りと結露では全く対処の方法が異なります。屋根工事業者の中には、その違いを把握せずにすぐに葺き替えを進めるものもいるので注意してください。結露が原因なのに雨漏りの対処として葺き替えを行った場合、全く効果がないこともあります。

なお結露以外にも、雨漏りではないその他の原因がまだいくつか考えられます。

結露なのにお施主さんは雨漏りだと思っていた実例

結露なのにお施主さんは雨漏りだと思っていた実例
天井にできたシミの写真

「雨漏りがあるので見に来てください。」とのご依頼で調査に向かったところ、たしかに天井にシミがありました。おうちの方によると、ある日ふと気がつくとシミができていたとのこと。明確に「あの雨の日に…」というように思い当たることがなくて、たまたまそこに目が行ったときに気がついたとのことでした。その時点で「シミがあるんだから雨漏りでは?」と考えて、「雨漏りがあるので見に来てください。」という連絡になったようです。

天井のシミの真上の屋根の様子
天井のシミの真上の屋根の様子

ともかく雨漏りだから屋根を診て欲しいというご要望にお応えして、屋根の上に上がってみました。そのシミの真上の屋根は15年ほど経過したカラーベストで、確かに塗装はぼけていましたが、雨漏りにつながるような破損は全く見受けられないのです。どうも雨漏りが原因というのはあやしくなってきました。

天井を赤外線カメラで撮影した写真
天井を赤外線カメラで撮影した写真

そこで天井を赤外線カメラで撮影してみると、シミの部分だけ明らかに温度が高くなっています。この日は日差しの強い日でしたから、屋根面裏側からの熱線が天井に向かって放たれているはずです。本来均等のはずなのにシミの部分のみ温度が高いという事は、断熱材がおかしいのではないかと思いました。

断熱欠損が発生している隙間の写真
断熱欠損が発生している隙間の写真

そこで、押入の天袋から天井裏を診てみると、ちょうどその温度が高い部分の真上で断熱材がズレて隙間がある事が分かりました。その隙間がある真上の屋根下地には特に雨漏りがあって水が流れたという跡もないので、やはりこのシミは雨漏りではなく断熱の不具合から発生する結露によるシミということが分かりました。

原因が違えば対処法も変わります。このようにまずはしっかりと原因をつかんでからの対処が肝心です。

雨漏りを見つけたらなるべく早く応急処置と修理を手配しよう

雨漏りを見つけた時にはすでにたいへんなことになっているとするのなら、応急処置や修理はなるべく早くに手配する必要があります。

自分で応急処置ってできるの?

「自分でできる範囲で雨漏りの応急処置をしたい」と思うかもしれませんが、雨漏りの原因がある高所での作業は、かなりの危険が伴います。実際に、雨漏りをとめようとしてご自分で屋根に上ったものの、身動きがとれなくなったり落下して重大事故になったりする事態も発生しています。

【京都ルーフサービス】へご連絡いただいたら、できうる限り急行して確認いたします。修理をご依頼いただいてから正式の修理まで日数がかかる場合には、至急に応急処置を行い、屋根の損傷を広げないように手当ていたします。

とはいえ、目の前でポタポタ落ちてきている雨漏りをただ見つめてほったらかすわけにはいきませんよね。ご自分でも危険が伴わない室内側の処置は可能です。まず、水滴が落ちた床やカーペットの水分をしっかりとふき取り、ビニールシートを敷きます。そして、落ちてくる水滴を受けるためにバケツを置きましょう。そうです。ご自分でできる雨漏りの応急処置は、室内側の対処に限定されると思ってください。

ブルーシートで覆えば雨漏りは止まる?

屋根から雨水が浸入するのを防ぐためには、ブルーシートなどで屋根を覆うなどの方法もありますが、屋根に登って作業を行うためかなりの危険が伴います。このシートをかぶせる応急処置は基本的に、プロでも雨が止んでからしかできません。またブルーシートはかぶせた後で再び風が強まった場合、固定が悪いと飛散してしまうこともあり、かえって被害を広げてしまうこともあります。その上、シートの重ね具合が悪い場合、余計に雨漏りを促進してしまうこともあるのです。つまりブルーシートで覆うのにも、ちゃんとした技術力が必要なのです。

そもそも素人目では、雨漏りしている箇所や原因を見つけられないことも多々あります。雨漏りと言うと屋根が原因という先入観がありますが、壁や窓、雨樋、時にはエアコンと、意外なところに原因が潜んでいることも普通にあります。

店主:森下克徳

ポイントを押さえた正しい処置が、応急処置後の屋根工事の修理費用を抑えることにつながります。くれぐれも先走って危険な屋根に上るのはやめてくださいね。

京都で屋根修理を依頼するなら【京都ルーフサービス】へ

雨漏り修理は、原因を見極める技術力が肝心です

京都で雨漏り修理なら〜適正価格できっちり工事の《京都ルーフサービス》をお呼びください

京都で屋根工事・リフォーム・雨樋の修繕を適正価格でご提供~良質な仕上がりをお約束します~(店主:森下克徳)

【京都ルーフサービス】は、屋根の仕事が大好きな職人集団です。雨漏りをやっつけるのが生きがいなんです。

住宅の基本構造部分でもある屋根は、紫外線や風雨などから住宅内部を守る役割を持っています。そのため、住宅の雨漏りを軽視してしまうと住宅内部が大きく損傷して高額な修理費用がかかります。雨漏りをしているということは、すでに屋根や外壁から雨水が住宅内部へ侵入する通り道ができていることを意味します。気密性の高い住宅は被害も大きくなりやすいので、雨漏りに気付いたらすぐに【京都ルーフサービス】へご連絡ください。雨漏りしている箇所を発見して、最適な方法で修理します。

【京都ルーフサービス】は、お客様がしあわせになれる屋根リフォームを経営理念としています。屋根のリフォーム・雨樋の修繕など、屋根工事全般を適正価格で承っています。雨漏りは、定期的に点検を行うことで早期発見や再発防止につながります。

【京都ルーフサービス】は、点検・修繕には手間を惜しみません。お客様から「ありがとう」の一言をいただけるように、高い技術力で良質な仕上がりをお約束します。

屋根工事では、雨漏りによって損傷を受けた室内側の箇所(天井の張り替え・クロスのはり替えなど)の修復工事も。お客様のご要望に添って一括手配も承っております。京都で屋根工事・リフォームができる会社をお探しであれば、どうぞお気軽にご連絡ください。

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